3月1日 予算特別委員会

議事
(1)付託予算の審査
  ア 議案第73号 令和5年度墨田区一般会計予算
  イ 議案第74号 令和5年度墨田区国民健康保険特別会計予算
  ウ 議案第75号 令和5年度墨田区介護保険特別会計予算
  エ 議案第76号 令和5年度墨田区後期高齢者医療特別会計予算
   以上4議案を一括して議題に供した後、一般会計の款9・教育費及び款1・議会費の質疑を一括して行った。
   なお、委員会の午後の再開後に、理事者から発言の申出があったため、これを聴取した。
   質疑終了後、すみだの絆からの申出により、委員間討議を行った。
   その後、本日の会議を終了し、3日(金)午前10時から委員会を開会し、総括質疑を行うこととした。
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             会議の概要は、次のとおりである。
                             午前10時00分開会

○委員長(加藤拓) 
 ただいまから、予算特別委員会を開会します。
 早速、議事に入ります。
 付託議案の審査を行います。
 議案第73号、議案第74号、議案第75号及び議案第76号の各会計予算、以上4議案を一括して議題に供します。
 本日は、一般会計の款9・教育費及び款1・議会費の質疑を一括して行います。
 それでは、順次、質疑を承ります。

◆委員(井上ノエミ) 
 まず、予算書の72ページ、議会費に関連して伺います。
 庁舎の1階に小さなテレビが置いてあり、区議会の中継を流しています。区役所に来る区民には、是非、区議会の様子を見てもらいたいと思いますので、区民が見やすいように、もう少し大きなテレビを買っていただきたいと思いますが、ご見解を伺います。

◎区議会事務局長(小倉孝弘) 
 議会広報の充実に関しましては、墨田区議会基本条例第19条において、「議会は多様な広報手段を活用し、議会活動に関する積極的な情報発信に努め、説明責任を十分に果たすこと」とされてございますので、大変重要な観点だと認識してございます。このことにつきましては、この間、議会改革特別委員会、広報委員会の中でもご議論いただいているところでございまして、事務局としましては、次期20期におきましても引き続きご協議をお願いしたいと思ってございます。
 ご提案のことにつきましては、今、21インチの古いテレビを使っていまして、事務局のほうでも考えているところでございます。次期も引き続きご検討いただきますよう、申し送り事項としていただくことを考えてございますので、よろしくお願い申し上げます。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、231ページの教育費に関連して伺います。
 学校教育において、教員の働き方改革が大きな課題になっています。このことはマスコミでも大きく取り上げられていますが、なかなか改革は進んでいないようです。このため、教員になりたい学生は減っていて、教員採用試験の志願者も減っています。
 墨田区では、教員の働き方改革はどの程度進んでいるのか伺います。特に部活動が教員の大きな負担になっているようですが、部活動における教員の役割について、何か考えていることがあるのか伺います。

◎教育委員会事務局参事(須藤浩司) 
 教員の長時間労働による健康被害の防止と、ワーク・ライフ・バランスの充実、学校教育の質の維持、向上に向け、働き方改革に取り組んでいるところでございます。
 具体的には、出退勤システム、自動応答欠席システム、また留守番電話の導入や、一斉休業日の設定、さらには教員を支える組織、人材の整備ということで様々な取組を行っておりまして、昨年度と比較いたしますと教員の在校時間は減少傾向にあるところでございますので、引き続きこれを進めてまいりたいと考えております。

◎指導室長(加藤康弘) 
 中学校の部活動における教員の負担については認識しておりまして、その負担軽減のために、現在は中学校2校にそれぞれ1名、部活動指導員を配置して、教員の代わりに指導をしております。また、そのほかにも外部指導員を活用するなどして、教員の負担軽減を図っている学校もあります。
 今後、部活動の地域移行を進めていく中で、一層の負担軽減が図れるよう取組を推進してまいります。

◆委員(井上ノエミ) 
 学校現場におけるデジタル化が推進されれば、教職員の働き方改革にも大きく貢献すると考えます。そのためには、教職員がPCやタブレット、インターネットを使いこなす必要があります。教員のITスキルの向上に向けて研修を行っていると思いますが、現状についてどのように考えているのか伺います。

◎指導室長(加藤康弘) 
 児童・生徒が持つタブレット端末を活用した授業を行うに当たって、ほとんどの教員は支援アプリを使用しております。そのアプリをいかに効果的に活用するかが今後の課題となりますので、研修等を通して更なる質の向上を図ってまいりたいと考えております。

◆委員(井上ノエミ) 
 小学校の教員の負担軽減のために、中学校と同様に教科担任制の導入が検討されていますが、墨田区での現状はどうなっているのか伺います。

◎指導室長(加藤康弘) 
 昨年度と今年度、二葉小学校が東京都教育委員会の事業である小学校教科担任制等推進校の指定を受けておりまして、来年度までその研究をすることとなっていますが、教科の専門性や中学校への進学を見据えた系統的な指導ができているものと考えております。

◆委員(井上ノエミ) 
 最近、新聞でも話題になっているのは、幾つかの学校で寒い日でもコートを着ることが校則で禁止されているといった話です。いまだにそんなことをやっている学校があるのには、本当に驚きます。
 今、全国的に校則を見直す動きがあります。教育委員会は、区内の学校の校則についてどのように考えているのか伺います。

◎指導室長(加藤康弘) 
 校則については、昨年度、教育委員会で作成したガイドラインに基づいて、昨年度から各学校で見直しに取り組んでおります。児童・生徒、それから保護者、それぞれの考え方や地域の状況、社会背景などを踏まえたものになっているかという視点で、今年度も1年かけて見直しをしていくよう指導しているところでございます。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、242ページの小学校の就学援助、249ページの中学校の就学援助に関連して伺います。
 これまでも本会議で質問をしてきましたが、保護者が申請しても、資格がないなどの理由で受給できないという方が多くいます。所得制限などを丁寧に説明して、申請者の多くが認められるようにするべきと考えます。
 申請が却下される割合が多いことについて、どのように考えているのか伺います。

◎学務課長(西村克己) 
 小学校、中学校とも、全申請者の大体13%が非認定となっている状況でございます。
 所得基準は各家庭によって家族の人数や年齢など条件が異なりますので、あくまでも目安の額として示すことになります。保護者の方から、申請前に自分は該当するかどうかお問合せがあることもございますけれども、実際に提出された資料で状況を確認しながら審査することになりますので、こちらといたしましては、まずは申請することを勧めることになりますので、その点はご理解いただきたいと思います。
 一方、丁寧な説明をというのは全くそのとおりでございまして、担当者には厳しく指導しております。例えば提出書類が足りない、記入がない箇所があるなどの場合は、締切直前まで繰り返し催促をしてお知らせするようにしております。また、年度途中の転入者や外国籍で言葉が難しく制度の理解が困難な方の場合は、学校と連携して個別に説明を行っております。
 引き続き、一人でも多くの方に制度を利用していただけるよう、取組を進めていきたいと考えております。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、244ページと251ページの日本スポーツ振興センター経費について伺います。
 これは、学校での事故に対して給付金を支払う共済保険制度です。そこで、過去3年間に墨田区で給付金を受けた数について伺います。また、事故の原因について伺います。

◎学務課長(西村克己) 
 まず、過去3年間では、全て医療費という区分での給付でございまして、障害見舞金、死亡見舞金の給付はございません。
 その上で、小学校では令和元年度が533件、2年度が321件、3年度が403件でございます。中学校では令和元年度が426件、2年度が271件、3年度が364件でございます。なお、令和2年度は2か月間の一斉休校期間がございましたので、小学校、中学校ともに給付件数が少なくなっております。
 小学校の児童数は中学校の生徒数より約2.6倍と多いんですけれども、給付件数はこれに比例していませんで、相対的に中学校でのけがの発生、給付件数が多いことが分かります。けがの内容としましては、小学校、中学校とも、骨折、捻挫、打撲が多く、全国的にもそのような傾向にございます。また、本区の場合、骨折は男子に多く、捻挫は女子に多いという傾向がございます。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、235ページの国際理解教育に関連して伺います。
 日本の英語教育では、教員の英語力、特にスピーキングが弱いことがしばしば問題になっています。これまで英語を実際に使うことがなかったので仕方がないと思いますが、英語が必要とされる時代になってきました。そのために、教員の方にも英語を話す力を付けていただきたいと思います。
 最近では、小学生でも英検2級を取るケースが増えています。2級とその上の準1級にはかなりの差があり、準1級はとても難しいのですが、先生方には準1級の合格を目指していただきたいと思います。墨田区の中学校の英語の先生の82%が英検の資格を取っていますが、準1級以上を取得している先生は何人いるのか伺います。

◎指導室長(加藤康弘) 
 区立中学校の英語担当教員で、英検準1級以上を取得している教員は11人おります。英語担当教員が英語力の向上に努めることは大変重要であると考えておりますので、区の研修のほか東京都が行っているセミナー等を周知するなどして、引き続き能力向上を図ってまいります。

◆委員(井上ノエミ) 
 最後に、先日、小学校の低学年生が、ランドセルに加えて手提げ袋を二つ持って通学している姿を見ました。ランドセルが子どもたちの健康に影響を及ぼすことが指摘されていますが、教育委員会ではどのように考えているのか伺います。

◎指導室長(加藤康弘) 
 ランドセルなどの荷物の重さが問題になっていることにつきましては、従来から認識しているところです。そこで、学校ごとに、また学年に応じて、いわゆる「置き勉」ということについて配慮するように周知しています。また、学校だより等で、そういった取組について保護者に周知するよう指導をしております。

○委員長(加藤拓) 
 以上で新しいすみだの質疑を終了いたします。

○委員長(加藤拓) 
 以上で立憲民主党の質疑を終了いたします。
 以上で、一般会計の教育費及び議会費の質疑を終わります。
 議事の都合により暫時休憩いたします。
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                              午後3時56分休憩
                              午後4時10分再開

○委員長(加藤拓) 
 委員会を再開いたします。
 これより委員間討議を行います。
 順次、意向を確認いたします。
 初めに、革新すみだは委員間討議の意向がありますか。
     〔「ありません」と呼ぶ者あり〕

◆委員(井上ノエミ) 
 区立小学校の給食無償化はいいアイデアですけれども、まだまだ議論すべきことがあります。私はまだ検討中です。

○委員長(加藤拓) 
 以上をもって委員間討議は終了いたしました。
 なお、各委員におかれましては、ただいまの委員間討議の内容について今後の審査の参考にしていただきますようお願いいたします。
 また、理事者におかれましても、今後の区政運営の参考としていただきますようお願いいたします。
 この際、お諮りいたします。
 本日の会議はこれをもって終了することとし、3日金曜日、午前10時から委員会を開会し、総括質疑を承ることといたしたいがいかがでしょうか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○委員長(加藤拓) 
 ご異議がありませんので、そのように決定いたします。
 以上で本日の委員会を閉会いたします。
                              午後4時14分閉会